私がおすすめする白髪染めです。
白髪だけに染まる種類を紹介しているので、黒い髪は変化しません。
そういう染毛剤のことを『半永久染毛料』といいます。
髪の表面に付着して2週間~1ヵ月ほどほのかな色味を楽しめます。
脱色力がないのでメラニン色素を分解せず、
黒髪にそのままのせても色は発色しません。
なのでダメージはほとんどないのです。
通常のヘアカラー剤には『アルカリ剤、油、界面活性剤、防腐剤
シリコーンポリマー、過酸化水素』など
身体や環境に悪影響を与える成分が多様されています。
ヘナ>パウダーカラー>カラートリートメント、ヘアマニキュア
の順で髪や地肌に負担をかけにくいです。(全部パッチテストありです)
ヘナは確かに天然100%ですが、天然成分が故に
望んでいる白髪染めができない場合が多く、
ヘナを敬遠するお客様、サロンが多いです。
そんな方には下記の染め方もおすすめです。
最後の番外編だけはおすすめの従来のカラー剤を紹介しています。
酸性染料(ヘアマニキュア)
すでに発色している直接染料。
分子径が大きいため、内部まで浸透せず、
毛髪表面付近で染まります。
地肌につくと落ちにくいので、
地肌につけないようリタッチのように
塗っていきます。
シャンプーのたびに
色落ちが進み、自然と髪のベースの色へと
戻っていきます。
カラートリートメント、カラーシャンプー
塩基性染料、HC染料という名前でカラートリートメントとして
使用されています。
染まる力が弱く、色が流れやすいので持ちが悪いです。
塩基性染料はダメージ毛に染まりやすく
ブリーチしたあとに色が染まりやすいです。
ジアミンアレルギーになる人が増えたので
ノンジアミンカラーといったサロンで施術できるものも
増えてきました。
これらは化粧品登録されているHC染料が使われており、
で、地肌や髪を傷めずに染めれます。
これらは明るく染めることはできません。
市販で買えるカラートリートメントとの違いは
サロンはより染まりがよくなるように
補助剤を少しいれることができます。
補助剤は尿素といった安全なものを
全体の10%程度いれることで
より白髪に色が入りやすくなります。
こういったことは市販ではできません。
わたしが知っている商品は
『ナチュラル米カラーノンジアミン』『ノジアカラー』です。
調べてみてもいいですね。
パウダーカラー
身体や環境に悪影響を与える成分を極力排除した
白髪染めが『パウダーカラー』、
あるいは、『ボタニカルカラー』です。
自然の草木を原料とする染料でつくられたカラーです。
色味が薄いので髪をしっかり染めるというより
髪のコンディションを整える目的で、保湿効果もあります。
‘漢方薬’などのパウダーも使用されています。
飲む漢方薬もそうですが
即効性はないので、続けることが大事になります。
ヘナでもそうですが、繰り返すことで
根本的な髪質改善も期待できます。
最大の特徴は、オキシを使用せず
染めることができ
パウダーのほとんどが天然成分です。
染料、ハーブや漢方、トリートメント成分と水で
基本混ぜます。
しかしヘナと違い、染料入りの医薬部外品のため、
しっかり白髪を染めることができる商品もあるようです。
まぁ、オキシを使用しないので、
髪を傷めない。
嫌な臭いがしない。
商品によれば、ジアミンや化学染料がごくわずか
配合されているパウダーカラーがあり
暗めな色には配合の可能性があるので
成分表をしっかり見ましょう。
難点なのは、化学染料が入った
パウダーカラーは髪質改善の効果はないことでです。
そのかわり、
しっかり目的の色に染めることができます。
天然志向だがしっかり染めたい方や
ヘナで挫折した方におすすめです。
パウダーカラーはネットでも買えるのでセルフでも
できます。(サロンで染めるほうがムラにならず綺麗に染まりますが….)
『和漢彩染 一八番』『香草カラー』『ナチュラルハーブカラー』
などがあります。
番外編!どうしてもカラーで染めたい!いくさんのおすすめカラー剤
永久染毛剤は、発色と脱色が同時に行われ、希望通りの色を
出しやすいのがメリットです。
反面、髪や地肌に対する
ダメージがかなり大きく
大人女子になればなるほど
髪の体力は弱り
染めれば染めるほど
傷みだします。
ですが、近年エイジング毛の悩みが
増えだしてきたのもあり
いろんなメーカーが傷みにくい、
頭皮の刺激がない、優しく染めるといった
カラー剤がかなり増えました。
自分の美容室でも扱っているアルテマの『リトーノカラー』です。
傷まないカラー剤でなく
傷みにくいカラー剤です。
リトーノカラーの前は、アルカリ剤30%カットした
オーガニックカラーを使用していましたが
納得のいくものではなく
「こんなもんか」と思っていました。
たまたまYouTubeで
銀座の長門政和さんが使用していたのがきっかけで、
サンプルを頼んだところ、劇的に違いを感じました。
このカラー剤には酢酸ナトリウムが
配合することで下記のような効果があるからです。
①残留アルカリを毛髪内部に残さない
②キューティクルの強度を保つ
酢酸ナトリウムが配合されているだけで
それ以外は、他のカラー剤と一緒です。
酢酸ナトリウムという成分が毛髪に与える効果、効能を
特許を取得しており、酢酸の髪に対する効果が
ずば抜けてすごいのです。
個人差はありますが、半年までに毎月染めても
毛髪の強度が通常のカラーを繰り返したときより
劇的に保たれている!という感想でした。
カラーを繰り返したときの特有のキューティクルの劣化が共通して
少なく感じました。
エイジング毛やダメージ毛にはかなり相性のいいカラー剤で
髪質により一時的にきしむ現象がありますが
良いシャンプーと油分を補うトリートメントで解決できます。
酢酸ナトリウムをカラー剤にいれても
リトーノカラーと同じ効果は正確に得られません。
リトーノカラーを仕入れて(たとえばメルカリなど)
自分でやっても、それは良い結果がえられないです。
なぜなら、乳化時にお湯をためてもみこむ作業を
することで酢酸の効果が働くからです。
シャワーでササっと流すと
通常のカラーと変わらなくなります。
“リトーノカラー 地名 美容室”で検索すると
取り扱いサロンがでてくるので
是非検索してみてください。
リトーノカラーとホームケア(超重要)です!
リトーノカラーは酢酸以外は過酸化水素に
ジアミン、アルカリなどは通常のカラーと一緒ですから。
ただアルカリは、毛髪に残りにくい設定なので
繰り返しても傷みにくいカラーというのでは
優秀なダメージレスカラーですね。
これはサロンカラーだけの話で
市販のセルフカラーは
相変わらずきつい薬剤です。
お金はかかってしまいますが
サロンやカラー専門店に行くか、
傷みにくいカラーをしているカラーを
しているサロンで施術しましょう。
セルフカラーで頻繁に染めている方は
髪は弱々しくなり、てっぺんが
薄いお客様を見てきました。(剛毛、多毛な方は柔らかくなり扱いやすくなる方もw)
てっぺんは一番ボリュームがないと
髪形が決まらない場所なので
かつらにお世話にならないように
セルフカラーだけは
慎重になってください。
なぜ市販のセルフカラーはだめなのか?
不揮発性のアルカリ剤を使用することで、きつい臭いがせず
一見良いように思えますが薬剤が髪に残り、じわじわ傷みます。
サロン(全部そうとは限らない)は揮発性で臭いがします。
揮発性は髪に薬剤が残りにくく、不揮発性より髪には優しいのです。
サロンでは、シャンプーボールにお湯をためて、カラー剤を落とす作業を
『乳化』といいますが、自宅ではなかなかできないですよね。。
乳化をしっかりすることで色落ちしにくく、発色がよくなります。
過酸化水素である白い液体の2剤は、強さは6%までですが、
市販は6%の強さがほとんどです。
サロンでは細い髪質なら4%~4.5%でも染まるので
個別に調整ができます。
過酸化水素もパワーが弱ければ傷みにくいので、
毎回6%で染めると傷みますよね。
しかも髪に残留した過酸化水素は
徐々に分解して活性酸素を
発生させるため、メラニンの分解が進み、
次第に髪が明るくなり、頭皮のダメージも進み
髪の成長を遅らせます。
アルカリ剤にかんしては
パーマよりもカラーのアルカリによるキューティクルの開きが
大きく、髪の内部の栄養分が毎回ぬけます。
アルカリ剤は髪の油分を奪う傾向が高く、
CMC(細胞膜複合体といい、もともと髪の内部に含まれている成分)
や油分を行わないとバサバサになっていきます。
カラーを繰り返すことで、ダメージが進行し、
タンパク質やせっかく染めた染料が
簡単に流れてしまいます。(色落ち)
それらを防ぐには
流れでるタンパク質やCMCの補給
ヘマチンとよばれる処理剤で
アルカリ、過酸化水素の除去をします。
ヘマチンはシャンプーに配合されていたり、
いろんな形で商品があるので、カラーをした後は
毎日使用すると除去効果が高まります。
セルフカラーはCMで簡単にできるよアピールを
するので、気軽にしちゃいますが
すごく傷むことを頭にいれてくださいね。
どうしても市販でないといけない場合は
シャンプーにこだわる、ヘマチンやトリートメント
アルカリや過酸化水素を除去する処理剤を
アマゾンや楽天などで簡単に購入できます。
必ずホームケアに力をいれてください!
市販カラーの色味に関して
暗めの薬剤を選びがちなので、
なるべく染料が薄めの明るめカラーを
おすすめ致します。
濃い色は残量色素が沈着し、
色素が不均一に沈着してムラになる
可能性があります。
濃い色は白髪が伸びてきたときに
根本が目立ちやすいのと、ジアミン量も多く
負担増です。
見本の毛束より少し明るめのものを選ぶのがコツです。
まぁまぁ明るめのカラーだと、色素の沈着は少なく
次のイメチェンの施術への悪影響は少なくて
すみます。
髪はお肌とは違い、再生能力がないです。
一度傷むと元に戻らないので
お肌のお手入れ同等、それ以上のお手入れを
心がけないとパサパサに傷みます。
髪って後ろ姿が見えないし、意識しないと
無頓着になります。
後ろ姿が艶でサラサラの綺麗な髪は
人の目にとまりやすく、若く見えます。
大人世代になると、髪はなにもしなくても
衰えていく一方なので
市販のカラー剤で自分で染めるのは
リスクが大変あることを頭の片隅に置いて
くださいね。
『白髪ぼかし』の染め方もあります!
通常の白髪を隠す染め方とは違う染め方で
地肌や髪の負担が少しだけ白髪染めより
優しい染め方です。
詳しくはこちらの記事を読んでくださいね。